手術は無事成功〜くも膜下出血〜

私にとっては、たったの5秒

手術室に入ってからの記憶はほとんどありません。

「これから手術始めますね〜・・・・。」

この言葉を聞き終わるかどうかのタイミングで、麻酔が効きました。

私にとっては、たったの5秒。5秒で手術が終わりました。

凄いね・・・。全身麻酔・・・。

でも実際は8時間にも及ぶ、手術だったそうです。

 

待合室で待ってくれていた家族。

そして、ソウルメイトとも呼べる昔からの親友が、駆け付けてくれてました。

どれだけ心配かけたことか。8時間。とても長かったと思います。

こんな短い言葉では失礼か・・・。

おそらく言葉では言い表せないくらい

手術成功を祈ってくれた家族の物語があったと思います。

 

そして手術は無事に成功

「手術終わりましたよ。わかりますか。」そんな声がすごーく遠くからしてきました。

でもまだ眠い感覚。意識戻りそうだけど起きたくない感覚。

目を開けるだけなのに、もの凄い気力と体力がいりました。

なんとか目を開けると、うっすらと現実の世界が広がり

またあのふかふかな、設備満載のベッドの上にいました。

 

・・・。

あ〜。終わったんだ。私、生きてる。

 

母の顔と、父の顔と、それに少しだけ声も聞こえました。

みんなが話しかけてくれているのがわかりました。

 

・・・うん、わかるよ。見えてるよ。

その思いを、うん、うんと頷くのがやっとでした。

 

父と母に手を握られたような記憶もあります。

勘違いかもしれないけど、母はぎゅっと握りしめるように。

そして父は、ちょっと照れくさそうな感じで。

私の方から「生きてるから大丈夫だよ」って、握り返したような気もします。

 

視界が狭くて、焦点も合わなくて、眼球が自分の意思とは違う方向に行ってしまう。

そんなこと今までに経験したことがないから

家族も内心「麻痺が残ったりして?」と色々心配したと思います。

 

それに術後すぐは声も出なくて、呼吸もとても苦しかったです。

早く深呼吸したい!そんな感じでした。

全身に取り付けられた器具はさらに増えていて

呼吸器と、頭から出ている管が強烈に重々しく感じました。

 

開頭クリッピング手術

私の場合はクリッピングと呼ばれる手術をしました。

開頭して、脳動脈瘤の根もと部分をクリップではさみ

再び血管のコブが破裂しないように防止する手術です。

額の真ん中あたりから、右耳くらいまで約20センチの開頭手術となりました。

 

手術が終わってしばらくは、自分の顔を見れなかったので

「髪、全部切られてしまったのかな?傷は残ってしまうのかな?」

そんなことをふと思ったりもしたけど

でも正直、生きて帰れるならどうでもいいや。生き抜いた勲章。って思いました。

 

それより、なにより

なにこの痛み・・・。本当に痛い・・・。めちゃくちゃ痛い!

助けて、早く痛み止め飲ませて!って何度も看護師さんを呼んでしまいました。

 

ここからしばらくは痛さとの闘い。

この数日がどうなるかで、今後の人生が変わってしまう。とても大事な時期でした。

クモ膜下出血の再出血や脳血管攣縮、水頭症といった合併症の危険もあるため

先生や看護師さん達が24時間体制で見守っててくれました。

 

これほど時間がワープして欲しいと思ったことはありませんでした。

これから始まる闘いは目に見えていたので。

それでも不思議と「もうダメだ」って諦めたことはなかったし、

ここぞとばかりに、前向きな性格が役に立ってるなと思いました。

 

でもやっぱり強がっていた部分もあったのかな・・・。

病室で一人になると

ICUに鳴り響く機械音までもが、なんだか優しい音色に聞こえました。

たとえ機械とでも共存できれば、生きている証。

それだけで安心できたんだと思います。

 

 

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